胃カメラ前日、納豆は食べていい?検査前の食事注意点

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2026年2月05日

胃カメラ検査を控えている方の中には、「前日に納豆を食べても大丈夫?」「何を食べたらいいの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
インターネット上では「納豆はNG」「豆類は避けるべき」といった情報も見られますが、実際には納豆そのものが検査の妨げになるという明確な医学的根拠は限定的です。
本当に重要なのは、
・最後に食事をする時間を守ること
・食べ過ぎないこと(腹6分目程度)
この2点です。
本記事では、胃カメラ検査前日の食事について、消化器専門医の立場から医学的根拠に基づき、わかりやすく解説します。

胃カメラ前日、納豆は食べていい?検査前の食事注意点

胃カメラ前日に「納豆」を食べてもいい?

結論から言うと、胃カメラ検査の前日に納豆を少量食べても、ほとんどの場合は問題ありません。

納豆は食物繊維を含む食品ですが、納豆そのものが検査の精度を大きく下げる、あるいは安全性に悪影響を及ぼすと示した十分な科学的エビデンスは現時点では限定的です。

一部の医療機関で「納豆は避けましょう」と指導されることがありますが、これは「消化に時間がかかりやすい食品全般を控える」という一般的な注意を簡略化したものと考えられます。

最も重要なのは「検査前の絶食時間」を守ること

胃カメラ検査前に最も重要なのは、最後に食事をする時間を厳守することです。

国際的な内視鏡ガイドラインでは、固形物の摂取は検査の6時間前までに終了することが推奨されています。一方で、米食を中心とするアジア圏では、欧米型食事と比べて胃内容物が残りやすい可能性があるとして、10時間以上の絶食が適切であると報告した研究もあります。

こうした背景を踏まえ、日本では多くの医療機関で、「前日の夜21時までに軽い食事を済ませる」という指導が一般的に行われています。

これは国際ガイドラインの基準を満たしつつ、日本人の食生活に配慮した実臨床上の安全な運用方法といえます。

腹6分目程度に抑えることが検査成功の鍵

もう一つ大切なのが、食事量を控えめにすることです。

腹いっぱい食べてしまうと、検査時に胃の中に食べ物が残りやすくなります。これは納豆に限らず、白米やパンなど消化の良い食品でも同様です。

臨床現場では、「何を食べたか」よりも「どれくらい食べたか」の方が検査への影響が大きいと考えられています。目安としては、腹6分目程度の軽めの食事にとどめることが理想的です。

なぜ「納豆はNG」と言われることがあるのか?

施設ごとのローカルルールが一般化されている

「納豆はダメ」「豆類は禁止」といった指導は、施設独自のルールとして設定されている場合があります。

これは、

  • 食物繊維が多い

  • 形が残りやすい

といった食品をまとめて避けさせることで、検査トラブルを減らそうとする実務上の工夫です。しかし、これがインターネット上で広まり、「医学的に絶対NG」と誤解されているケースも少なくありません。

胃カメラ前日の食事で本当に気をつけるべき3つのポイント

  1. 食事は検査前日の夜21時までに終える
    これは最も重要なポイントです。胃の中に食べ物が残っていると、観察が不十分になったり、誤嚥のリスクが高まる可能性があります。時間を守ることが、安全性と検査精度の両方に直結します。

  2. 食べ過ぎない(腹6分目)
    前日は「軽め」を意識しましょう。普段より少なめの量を心がけるだけで、検査のスムーズさは大きく変わります。

  3. 脂っこい食事・大量飲酒は避ける
    揚げ物や脂身の多い肉、大量のアルコールは、胃の排出を遅らせる可能性があります。

    また、アルコールは胃粘膜を刺激し、鎮静剤の効果や脱水にも影響するため、前日は控えることが望ましいとされています。

もし前日に納豆を食べてしまった場合の対処法

「うっかり納豆を食べてしまった」という場合でも、慌てる必要はありません。

適切に対処することが大切です。

まずは医療機関に連絡を

納豆を食べてしまった場合は、必ず検査を受ける医療機関に電話で連絡してください。

連絡する際には、以下の情報を伝えましょう。

  • 何時頃に食べたか

  • 食べた量

  • 他にどんなものを食べたか

医療機関側で、検査が可能かどうか判断します。自己判断せず、医師の指示に従ってください。終食事から十分な時間(6〜10時間以上)が経過していれば、検査が可能なケースがほとんどです。自己判断せず、必ず医療機関の指示に従いましょう。

胃カメラ前日に避けたほうがよい食品一覧

納豆以外にも、完全に禁止ではありませんが、大量摂取は避けたい食品があります。

ここでは、検査前日に大量摂取を控えるべき食品を一覧でご紹介します。

避けるべき食品リスト

検査前日は、以下の食品の大量摂取はを避けましょう。

分類具体的な食品
豆類納豆、枝豆、大豆、ピーナッツ、ごま
野菜類きのこ、海藻(わかめ、のり、ひじき)、ごぼう、れんこん、たけのこ、ねぎ類
果物類キウイ、スイカ、いちご(種のある果物)
肉類脂身の多い肉、ベーコン、ソーセージ
油物揚げ物、天ぷら、フライ
乳製品牛乳、チーズ、ヨーグルト
その他アルコール、香辛料

アルコールは控える

アルコールは胃や腸の粘膜を刺激する可能性があり、血管拡張作用があるため、検査中に出血するリスクが高まります。また、脱水症状を起こしたり、鎮静剤の効き目に影響を及ぼすこともあります。

胃カメラ前日に食べてもよい食事の具体例

胃カメラ検査前日は、消化のよい食事を選ぶことが大切です。

ここでは、前日に食べてもよい食事を具体的にご紹介します。

食べてもよい食品リスト

検査前日におすすめの食品は以下の通りです。

分類具体的な食品
主食白米、おかゆ、うどん、食パン
たんぱく質白身魚、鶏むね肉(脂身なし)、卵、豆腐
その他バナナ、スープ(具なし)
飲み物水、お茶、スポーツドリンク

食事のポイント

  • 食事時間を守る
    午前中に検査を受ける場合は、前日の夜21時頃までに夕食を済ませましょう。

  • よく噛んで食べる
    消化を助けるため、ゆっくりよく噛んで食べましょう。

  • 適量を心がける
    食べ過ぎは胃に負担をかけます。普段より控えめの量を意識しましょう。

  • 水分はしっかり摂る
    検査当日の朝まで、水やお茶は飲んでも問題ありません。脱水予防のためこまめに摂取しましょう。

消化のよい食事を心がけることで、スムーズな検査が可能になります。

日本橋人形町消化器・内視鏡クリニックについて

当クリニックは、消化器疾患の診断と治療を専門としています。

胃カメラ検査をはじめとする消化器のトラブルに対応しています。

当クリニックの特徴

  • 消化器専門医による診療

    日本消化器病学会専門医が、丁寧に診察いたします

  • 内視鏡検査が可能

    胃カメラや大腸カメラなど、精密な検査を行うことができます

  • 土曜日・日曜日も診療

    平日お忙しい方も受診しやすい体制を整えています

こんな症状があればご相談ください

  • 胃の痛みや不快感

  • 胸やけ、げっぷ

  • 吐き気、嘔吐

  • 食欲不振

  • 健康診断でバリウム検査の異常を指摘された

お腹の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

まとめ|「何を食べるか」より「いつ・どれくらい食べるか」

今回は、胃カメラ検査前日に納豆を食べてもよいのか、そして前日の食事について解説しました。

胃カメラ検査前日は、「納豆を食べたかどうか」よりも、「何時までに」「どれくらいの量を」食べたかが最も重要です。

  • 納豆は原則として少量なら問題なし

  • 前日の夜21時までに食事を終える

  • 腹6分目を意識する

  • 脂っこい食事・大量飲酒は避ける

適切な食事制限を守ることで、精度の高い検査を受けることができます。不安がある場合は、必ず検査予定の医療機関に相談しましょう。

よくある質問

納豆菌のサプリメントは飲んでも大丈夫ですか?

原則として問題ありません。

納豆菌サプリメントが胃カメラ検査の支障になるという医学的根拠は現時点ではありません。ただし、施設ごとの方針や他の薬との兼ね合いもあるため、心配な場合は事前に検査を受ける医療機関へ確認することをおすすめします。

検査の何日前から食事制限が必要ですか?

基本的には前日からで問題ありません。

通常は、検査前日の夕食を軽めにし、前日の夜21時頃までに食事を済ませるよう指導されることが多いです。

特別な基礎疾患がない限り、数日前から厳しい食事制限を行う必要はありません。

 午後に検査を受ける場合、朝食は食べてもいいですか?

消化のよいものを、ごく軽く、検査6時間前までであれば可能です。

例としては、

・白米少量

・食パン1枚

・おかゆ

などが目安となります。

ただし、胃の中に食べ物が残っていると、十分な観察ができない場合があります。そのため、可能であれば朝食をとらずに絶食とする方が、より確実で安全です。最終的には、検査を受ける医療機関の指示に従ってください。

ひきわり納豆なら細かいので食べても大丈夫ですか?

基本的には、検査前日の夜21時までであれば問題ないことが多いです。

ひきわり納豆は粒が細かいため、通常の納豆と比べて特別に不利になることはありません。

重要なのは食品の種類よりも、

・食べる時間を守ること(前日21時まで)

・食べ過ぎないこと(腹6分目程度)

です。ただし、胃の中に食べ物が残っていると十分な観察ができない場合があります。

そのため、可能であれば前日の夕食は消化のよい軽めの内容にすることが望ましいとされています。最終的には、検査を受ける医療機関の指示に従ってください。

納豆を毎日食べる習慣がありますが、検査後はいつから再開できますか?

検査後1時間経過すれば、食事を再開できます。

検査後1時間経過すれば食事を摂ることができます。ただし、なるべく消化に良い食べ物から始めることをおすすめします。通常の食事への戻し方については、医師の指示に従ってください。

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記事監修

院長 石岡 充彬

院長 石岡 充彬

日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

2011年秋田大学卒業。2018年より国内随一の内視鏡治療件数を誇るがん研有明病院の内視鏡診療部にて研鑽を積み、2021年同院健診センター・下部消化管内科兼任副医長。都内最大手内視鏡クリニックの院長職を経て、2024年、日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

 

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