2025年3月23日
健康診断は、病気の早期発見や健康状態の把握に欠かせない大切な機会です。しかし、正確な診断結果を得るためには、事前の準備が重要になります。特に、前日や当日の食事は検査の精度に大きく影響を与えるため、注意が必要です。本記事では、健康診断の前日に気をつけるべき食事のポイントや、検査当日の注意事項について詳しく解説します。

健康診断前日の食事制限はなぜ必要?
健康診断の前日に食事制限が必要な理由は、主に以下の3つです。
正確な検査結果を得るため(血液や尿検査の数値に影響を与えないため)
食事は、血液検査の項目に大きく影響します。例えば、高脂肪の食事は中性脂肪の数値を上昇させます。中性脂肪の正確な値を得るためには、最低でも10時間以上の絶食が必要です。
また、アルコールや塩分の多い食事は肝機能や腎機能の数値を変える可能性があるため、正確な診断結果を得るためには、検査前の食事を適切に調整することが重要です。
消化器系の検査精度を保つため
胃カメラ検査(内視鏡検査)や胃部レントゲン検査(上部消化管X線検査)を受ける場合、消化の悪い食事や食物繊維の多い食品を摂取すると、胃内に残留物が残り、病変の発見が難しくなるため、前日から消化の良い食事を心がける必要があります。また、腹部超音波検査では腸内のガスが画像に影響を与えることがあるため、注意が必要です。
体調を安定させ、検査をスムーズに進めるため
健康診断当日に体調が悪化すると、正しい結果を得られないだけでなく、検査を受けられなくなることもあります。胃もたれや下痢、血圧の変動を防ぐためにも、前日は刺激の少ない食事を摂り、体調を整えておくことが大切です。
健康診断前日の食事
健康診断の前日は、消化が良く、脂質や糖質が控えめな食事を心がけましょう。
おすすめの食事
- 主食
ご飯、うどん、おかゆなど - 主菜
魚、豆腐、鶏肉など(脂身の少ないもの) - その他
果物、ヨーグルトなど
避けるべき食事
- 脂っこいもの
揚げ物、ラーメン、すき焼き、焼肉など - 消化の悪いもの
繊維質の多い野菜、豆類など - 刺激物
香辛料、カフェインなど - 糖分の多いもの
ケーキ、チョコレート、アイスクリームなど - アルコール
上記はあくまで一般的な目安です。健康診断の種類や検査項目によっては、さらに詳細な食事制限が必要になる場合があります。
ご自身の健康診断の内容については、事前に医療機関から指示された内容をよく確認しておきましょう。
健康診断当日の食事
健康診断当日は、原則として絶食です。
水やお茶などの水分摂取も制限される場合があるので、事前に確認しておきましょう。
また、絶食に加えて、基本的に以下の制限も必要となる場合が多いです。
- 喫煙
喫煙は血管を収縮させ、血圧の上昇を引き起こすため、検査当日は喫煙を控えるようにしましょう。 - 運動
激しい運動は体温や血圧、心拍数を上昇させます。また、筋肉疲労によって特定の血液成分(ASTやALTなどの肝酵素など)の値が上昇し、異常値と判断されることもあります。検査前日は、過度な運動を避け、当日もできるだけ安静に過ごすことが望ましいです。 - 薬
特に、糖尿病薬(インスリンや経口血糖降下薬)は、絶食時に低血糖を引き起こすリスクがあるため、検査当日の服用について指示を受ける必要があります。また、降圧薬(血圧の薬)については、通常通り服用することが推奨される場合が多いですが、服用中の薬がある場合、事前に医師と相談することが重要です。
午前中の検査の場合
午前中に健康診断を受ける場合は、前日の夕食は、消化の良いものを軽めに済ませ、夜食は控えましょう。当日は朝より検査を終えるまでは絶食です。水分摂取は、検査の種類によって制限される場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
午後からの検査の場合
午後から健康診断を受ける場合は、午前中に軽い食事を摂ることが許されている場合があります。食事を摂る場合は、消化の良いものを選び、軽めに済ませることが大切です。
午前中の食事は、遅くとも検査の4時間前までに済ませるようにしましょう。
ただし、検査機関や検査の内容によっては、午前中の食事も制限される場合があるので、事前に確認しておきましょう。
よくある質問
Q.水分はどれくらい飲んで良いですか?
A.基本的に、検査の1〜2時間前まで水やお茶などに限り、摂取可能な場合が多いですが、糖分の入った清涼飲料水やスポーツドリンクは避けましょう。また、受ける検査の内容によって制限される場合がありますので検査機関の指示に従ってください。
Q.アルコールはいつまで飲んで良いですか?
A.アルコールは、検査結果に影響を与える可能性があるため、前日は控えましょう。肝機能を心配される場合は、2種間程度前から禁酒することが望ましいですが、少なくとも1週間程度前からは摂取量を控えると良いでしょう。
Q.どうしてもお腹が空いて眠れない場合はどうすれば良いですか?
A.どうしてもお腹が空いて眠れない場合は、水や白湯を飲むことで空腹感を和らげることができます。少量の果物やヨーグルトなどを摂取しても良いとされる場合もありますが、厳密な絶食が求められる場合もあるため、事前に医師や検査機関に確認するようにしましょう。
Q.服用中の薬は飲んで良いですか?
A. 服用中の薬については、自己判断で中断せず、事前に医師に相談することが重要です。特に、糖尿病薬や血液をサラサラにする薬などは、検査に影響を与えることがあるため、医師の指示に従いましょう。一方で、高血圧の薬などは通常通り服用することが推奨される場合もあります。
Q.検査当日に体調が悪くなった場合はどうすれば良いですか?
A. 基本的に健康診断は、健常者を対象とした検査ですので、正確な判定が受けられません。検査当日に体調が悪い場合は、無理をせずに検査機関へ連絡し、指示を仰ぎましょう。特に、発熱や嘔吐、激しい下痢がある場合は、日程を変更することが望ましいです。
まとめ
健康診断は、ご自身の健康状態をチェックする重要な機会です。
正確な結果を得るため、そして体への負担を軽減するためにも、食事制限や生活習慣の調整などの事前準備をしっかり行いましょう。
食事制限の内容は、検査の種類や医療機関によって異なります。不明な点がある場合は、事前に医療機関に問い合わせて確認することをおすすめします。