胃カメラに年齢制限はある?

胃カメラに年齢制限はある?

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2025年2月06日

「胃カメラ検査って、若い人でも受ける必要があるの?」 「年齢制限はあるのかな?」 そんな疑問をお持ちの方。胃カメラ検査は、胃がんをはじめとする消化器系の病気の早期発見に欠かせない検査です。
結論から申し上げると、胃カメラ検査に年齢制限はありません。
ただし、年齢や健康状態によっては注意が必要な場合もありますので、詳しく解説していきます。
「胃カメラ検査って、若い人でも受ける必要があるの?」 「年齢制限はあるのかな?」 そんな疑問をお持ちの方。胃カメラ検査は、胃がんをはじめとする消化器系の病気の早期発見に欠かせない検査です。
結論から申し上げると、胃カメラ検査に年齢制限はありません。
ただし、年齢や健康状態によっては注意が必要な場合もありますので、詳しく解説していきます。

胃カメラに年齢制限はある?

胃カメラ検査について

胃カメラ検査とは、細い管状の内視鏡を口から挿入し、食道や胃、十二指腸といった消化管を観察する検査です。直接目で見ることで、小さな病変や炎症などを早期に発見することができます。

胃カメラ検査を受けるメリット

早期発見

胃がんをはじめ、さまざまな消化器疾患を早期に発見できます。

早期治療

早期発見により、早期治療が可能となり、予後が大きく改善される可能性があります。

原因究明

原因不明の腹痛や吐き気などの症状の原因を特定できます。

安心感

定期的な検査を受けることで、安心して毎日を過ごすことができます。

胃カメラ検査を受けるデメリット

検査中の不快感

鎮静剤(麻酔)を使用しない場合、検査中に吐き気やむせ感を感じる場合があります。

検査後の違和感

検査後、喉に違和感を感じる場合があります。

胃カメラ検査は何歳まで受けられる?

胃カメラ検査に年齢制限はありません。年齢を重ねると、身体的な衰えや持病などの心配から、検査を受けることに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、胃がんのリスクは年齢とともに高くなるため、高齢の方も定期的な胃カメラ検査を受けることが重要です。

以下のような症状がある場合は、胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

  • 胃の痛みや不快感
  • 胸やけ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 黒い便が出る
  • 健康診断で要精密検査と診断された

また、特に症状がなくても、40歳を過ぎたら定期的に胃カメラ検査を受けることをおすすめします。

胃カメラ検査は何歳から受けられる?子供の胃カメラ検査

胃カメラ検査は、基本的には年齢を問わず、受けることができます。ただし、子供の胃カメラ検査は対応していない医療機関も多くあります。子供自身は検査を受ける必要性を十分に理解できないため、検査中に我慢することができず、体動が激しくなったり、カメラの自己抜去などの危険性があり、成人よりしっかりとした鎮静が必要となります。ただし、小児の鎮静は専門性が高いため、一般の医療機関では行わず、小児科医や麻酔科医と合同で検査にあたることが可能な、大学病院等の特殊な施設でのみ行われているケースが多いです。

お子様の胃カメラ検査における注意点

年齢と発育段階

お子様の年齢や身体の発育段階によって、検査方法や使用する器具が異なります。

鎮静剤の使用

検査中の痛みや不安を軽減するために、鎮静剤を使用する場合があります。

保護者の同伴

検査中は、保護者の同伴が必要な場合があります。

検査後の経過観察

検査後、しばらく様子を観察する必要があります。

※当院では、基本的に検査対象は成人以降としています。検査の必要性があり、保護者の同意が得られる場合は個別に対応しています。

高齢者の胃カメラ検査

胃カメラ検査は、年齢を問わず、どなたでも受けることができる検査です。高齢者の方の場合、若い方と比較して、体力や持病をお持ちの場合があるため、検査を受けることに不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。最近の胃カメラは、細い管を使用したり、鎮静剤を使用したりするなど、検査中の痛みや不快感が軽減されるよう、様々な工夫がなされており、より安心して検査を受けていただけるようになりました。

しかし、高齢者の場合、基礎疾患や服薬状況などによって、検査前に注意が必要となることがあります。
また、一般的に85歳以上の高齢者での定期検診目的での胃カメラは推奨されていません。病変の早期発見のメリットよりも合併症のデメリットが上回る可能性が高いと考えられるためですご自身が安全に検査を受けられるかどうかは全身状況に応じてここに判断が必要となりますので、担当医に事前によく相談するようにしましょう。

体力的な負担とリスク

高齢者の場合、体力的な負担や検査に伴うリスクを考慮する必要があります。
具体的には、以下のようなリスクが考えられます。

誤嚥

検査中に唾液や胃液が気管に入ってしまうこと。

不整脈

検査による刺激で心臓のリズムが乱れること。

低血圧

鎮静剤の使用により血圧が下がること。

検査前の注意点

食事制限

検査前には、医師の指示に従って食事を制限していただく必要があります。

薬の服用

服用中の薬がある場合は、事前に医師にご相談ください。

持病

持病がある場合は、必ず医師にお伝えください。

まとめ

胃カメラ検査は、年齢を問わず、どなたでも受けることができます。特に最近では、検査中の痛みや不快感が軽減されるよう、様々な工夫がなされており、より安心して検査を受けていただけるようになりました。
ご自身の健康のために、少しでも気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。医師が、患者様一人ひとりの状態に合わせた検査方法をご提案いたします。

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記事監修

院長 石岡 充彬

院長 石岡 充彬

日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

2011年秋田大学卒業。2018年より国内随一の内視鏡治療件数を誇るがん研有明病院の内視鏡診療部にて研鑽を積み、2021年同院健診センター・下部消化管内科兼任副医長。都内最大手内視鏡クリニックの院長職を経て、2024年、日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

 

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