大腸ポリープは女性に多い?できやすい人の特徴

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2026年2月06日

「大腸ポリープって男性の病気じゃないの?」そう思われている女性の方も多いかもしれません。大腸ポリープは性別に関係なく誰にでもできる可能性があります。
一般に大腸ポリープの発生率は加齢とともに増加し、男性にやや多い傾向がありますが、女性でも決して珍しくありません。一部の疫学研究では、閉経後のホルモン環境の変化と大腸腫瘍性病変との関連が示唆されています。また、便秘についても、独立した危険因子として確立されてはいませんが、関連を指摘する報告が複数あります。
この記事では、女性と大腸ポリープの関係について、最新の医学的知見をもとに、消化器専門医の立場からわかりやすく解説していきます。早期発見・早期治療のためにも、ぜひ最後までお読みください。

大腸ポリープは女性に多い?できやすい人の特徴

女性でも大腸ポリープはできる?

大腸ポリープは、大腸の粘膜にできる隆起性病変です。「男性に多い病気」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、女性にも十分起こりうる疾患です。

日本消化器病学会(JSGE)および国内疫学研究によると、大腸ポリープ(腺腫)の有病率は加齢とともに上昇し、50歳以降で顕著になります。確かに統計上は男性にやや多い傾向がありますが、女性でも決して珍しくはありません。

特に女性の場合、以下の特徴が報告されています。

  • 閉経前後のホルモン環境や生活習慣の変化が、リスクに影響する可能性が示唆されています(ただし個人差があり、因果関係が明確に証明されているわけではありません)。

  • 便秘については関連を指摘する報告がある(ただし独立した確立因子として断定はできません)。

  • 家族歴(血縁者に大腸ポリープ/大腸がん)がある場合はリスクが高く、早めの検査が勧められます。

大腸ポリープの多くは良性ですが、放置すると一部は大腸がんに進行する可能性があります。そのため、年齢や症状に関わらず、定期的な検診が大切です。

大腸ポリープができやすい人の特徴(女性編)

女性で大腸ポリープができやすいのは、どのような方なのでしょうか。
特に注意が必要な方の特徴をご紹介します。

  • 年齢が50歳以上の方

    大腸ポリープ(とくに腺腫)の有病率(保有率)は加齢とともに上昇します。閉経後の女性では、男性との差が小さくなる傾向が報告されています

  • 家族に大腸がんや大腸ポリープの方がいる

    遺伝的な要因も関係しており、第一度近親者(親・兄弟姉妹)に大腸がんや大腸ポリープがある場合、リスクが高まることが知られています。

  • 慢性的な便秘がある方

    便秘と大腸ポリープとの関連を示唆する研究があります(ただし、独立した危険因子として確立されているわけではありません)。

  • 肥満や運動不足の方

    体重増加や運動不足は、大腸ポリープのリスク要因として報告されています。

  • 食生活が偏っている方

    肉類中心の食事や、野菜・食物繊維が不足している食生活は要注意です。

  • 喫煙習慣がある方

    喫煙は大腸ポリープや大腸がんのリスクを高めることがわかっています。

    これらの特徴に当てはまる方は、定期的な大腸内視鏡検査をおすすめします。

女性特有のリスク要因①|年齢とホルモンバランスの変化

女性ホルモン(エストロゲン)と大腸腫瘍性病変との関連については、疫学研究で一定の関連が示唆されています。

因果関係が明確に証明されているわけではありませんが、一部の研究では、エストロゲンが大腸粘膜に保護的に作用する可能性が報告されています。

年齢とともにエストロゲン分泌は低下し、とくに閉経前後で大きく変化します。

  1. 40代まで
    ホルモン環境が比較的保たれる

  2. 50代以降

    閉経に伴いホルモン環境が変化

  3. 閉経後

    大腸ポリープのリスクは男性と同程度の水準に近づく傾向

このため、閉経後の女性では大腸検査の重要性がより高まると考えられます。年齢に応じた適切な検診スケジュールを立てることが、早期発見につながります。

女性特有のリスク要因②|閉経・更年期と大腸ポリープの関係

閉経や更年期は、ホルモン環境や生活習慣が大きく変化する時期です。

  • ホルモン補充療法(HRT)との関係
    更年期症状の治療として行われるホルモン補充療法は、一部研究においてエストロゲンを補うことで大腸ポリープのリスクを低下させる可能性が報告されています。ただし、心血管疾患や乳がんなどのリスクも考慮する必要があり、予防目的で推奨される治療ではありません。治療の適応は医師と相談のうえ個別に判断されます。

  • 更年期の生活習慣の変化

    更年期には体重が増えやすくなったり、運動量が減ったりすることがあります。これらの変化も、間接的に大腸ポリープのリスクを高める要因となります。

  • 腸内環境の変化

    ホルモンバランスの変動は、腸内細菌のバランスにも影響を与えます。腸内環境が乱れることで、ポリープができやすくなる可能性があります。

閉経前後の女性は、健康診断や人間ドックの際に、大腸の検査も積極的に受けていただくことをおすすめします。

女性特有のリスク要因③|妊娠・出産・便秘との関連

妊娠や出産の経験、そして便秘は、女性の大腸の健康に影響を与える要因です。

  • 妊娠中の便秘

    妊娠中はホルモンの影響や子宮による腸管圧迫により便秘が生じやすくなります。

  • 産後の便秘の長期化

    出産後も便秘が続く方は少なくありません。育児による生活リズムの変化や、水分摂取の不足などが影響しています。

  • 慢性便秘と大腸ポリープ

    便秘が長く続くと、腸内に便が停滞し、腸内環境が悪化します。これにより大腸の粘膜に負担がかかり、ポリープができやすくなる可能性が指摘されています。

  • 便秘の改善が予防につながる

    食物繊維を多く含む食事、適度な運動、十分な水分摂取など、便秘を改善する生活習慣は大腸ポリープの予防にもつながります。妊娠・出産を経験された方で、便秘が続いている場合は、消化器内科での相談をおすすめします。

日本橋人形町消化器・内視鏡クリニックについて

当クリニックは、消化器疾患の診断と治療を専門としています。大腸ポリープをはじめとする消化器のトラブルに対応しています。

当クリニックの特徴

  • 消化器専門医による診療

    日本消化器病学会専門医が、丁寧に診察いたします。

  • 内視鏡検査が可能

    胃カメラや大腸カメラなど、精密な検査を行うことができます。

  • 土曜日・日曜日も診療

    平日お忙しい方も受診しやすい体制を整えています。

こんな症状があればご相談ください

  • 血便や便に血が混じる

  • 便通の変化が続いている

  • 家族に大腸がんやポリープの方がいる

  • 50歳を過ぎて一度も大腸検査を受けていない

  • 健康診断で便潜血反応が陽性だった

お腹の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

まとめ

大腸ポリープは男性だけでなく、女性にもできる疾患です。

特に女性の場合、年齢やホルモンバランスの変化が大きく影響します。

この記事の重要なポイントをまとめます。

  • 大腸ポリープは性別に関係なく誰にでもできる

  • 加齢とともに有病率は上昇する

  • 女性は閉経後にリスクが高まる傾向がある

  • エストロゲンの減少が関係している可能性がある

  • 家族歴、喫煙、肥満、運動不足が重要なリスク因子

  • 便秘は関連が示唆されるが、確立因子ではない

  • 50歳を過ぎたら定期的な検査を

大腸ポリープの多くは早期に発見すれば、内視鏡で切除することができます。また、大腸がんへの進行を防ぐこともできます。

「私は女性だから大丈夫」と思わず、年齢や生活習慣を考慮して、適切なタイミングで大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。気になる症状がある方や、検査を受けたことがない方は、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問

大腸ポリープは何歳くらいからできやすいですか?

一般的には40歳以降から徐々に増え始め、50歳を過ぎると有病率が高くなります。女性の場合は特に閉経後にリスクが上昇する傾向があります。

大腸ポリープができても症状はないのですか?

多くの場合、大腸ポリープは無症状です。そのため、定期的な検査が重要になります。ただし、ポリープが大きくなると血便や下痢、便秘などの症状が出ることがあります。

大腸内視鏡検査は痛いですか?

当院では、鎮静剤を使用した検査も可能です。眠っているような状態で検査を受けていただけますので、痛みや不快感をほとんど感じずに済みます。

ポリープが見つかったら必ず切除しますか?

ポリープの大きさや形、数などを総合的に判断して、切除の必要性を決定します。小さなポリープの場合は経過観察となることもあります。

検査の前日や当日に注意することはありますか?

検査前日は消化の良い食事を摂っていただき、当日は下剤を服用して腸内をきれいにします。詳しい準備方法は、予約時にご説明いたします。

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記事監修

院長 石岡 充彬

院長 石岡 充彬

日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

2011年秋田大学卒業。2018年より国内随一の内視鏡治療件数を誇るがん研有明病院の内視鏡診療部にて研鑽を積み、2021年同院健診センター・下部消化管内科兼任副医長。都内最大手内視鏡クリニックの院長職を経て、2024年、日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

 

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