【二日酔い対策】コンビニで買えるおすすめの飲み物を医師が解説

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2026年7月13日

「昨晩飲みすぎた」そんな朝に、頭痛、吐き気、だるさ、口の渇きでつらい思いをしたことはありませんか。二日酔いは、アルコールそのもの、アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒド、脱水、睡眠の質の低下、胃腸への刺激など、複数の要因が重なって起こると考えられています。
残念ながら、「これ一本で二日酔いが治る」という飲み物はありません。最も確実な二日酔い対策は、飲酒量を控え、自分の体質に合った飲み方を知ることです。
この記事では、消化器専門医の立場から、二日酔いの仕組み、コンビニで買えるおすすめの飲み物、飲む前・飲んでいる最中・翌朝の対策、当院で行っているアルコール遺伝子検査について解説します。

【二日酔い対策】コンビニで買えるおすすめの飲み物を医師が解説

【飲む前】コンビニで買えるおすすめ飲み物

二日酔いの予防で最も大切なのは、飲酒量を控えることです。そのうえで、空腹のまま飲まないこと、水分を先に準備しておくことが大切です。

空腹でお酒を飲むと酔いが回りやすく、胃の不快感も出やすくなります。飲む前には、飲み物だけでなく、軽い食事も一緒にとることをおすすめします。

水・麦茶

飲む前に、水や麦茶を用意しておくことは、最もシンプルで重要な対策です。飲酒中にチェイサーとして飲みやすくなり、脱水予防につながります。

  • 糖分やカフェインが少ない

  • 胃腸への負担が少ない

  • 飲酒中にも取り入れやすい

  • コンビニで手軽に買える

飲み会の前にペットボトルの水を1本買っておくと、飲酒中や帰宅後にも使いやすくなります。

牛乳・豆乳

牛乳や豆乳は、脂質やたんぱく質を含むため、空腹で飲酒するよりは胃への刺激を和らげやすい場合があります。ただし、牛乳や豆乳を飲めば二日酔いを防げる、アルコールの吸収を完全に抑えられる、というわけではありません。

乳糖不耐症の方では、牛乳で腹痛や下痢が出ることがあります。その場合は、豆乳や水、軽い食事を選ぶとよいでしょう。

味噌汁・スープ

コンビニで買える味噌汁やスープは、水分と塩分を同時に摂りやすい選択肢です。飲酒前に空腹を避ける目的でも使いやすく、胃腸に負担をかけにくいものを選ぶとよいでしょう。

ただし、塩分制限がある方、高血圧、腎臓病、心不全などがある方は、塩分の摂りすぎに注意してください。

飲む前に意識したいこと

  • 空腹で飲まない

  • 脂質・タンパク質を含む飲み物や食べ物を先にとる

  • 飲み始めから水も一緒に用意しておく

【飲んでいる最中】コンビニで買えるおすすめ飲み物

お酒を飲んでいる最中の工夫が、翌朝の状態を大きく左右します。「もう飲み始めてしまった」という方も、ここからの対策で差が出ます。ポイントは、お酒だけを続けて飲まないことです。

水・炭酸水・麦茶

お酒と交互に水を飲む、いわゆるチェイサーは、飲酒量を抑え、脱水を防ぐうえで役立ちます。水を飲んだからアルコールが早く分解されるわけではありませんが、飲酒ペースがゆるやかになり、結果として飲みすぎを防ぎやすくなります。

  • お酒1杯ごとに水を1杯はさむ

  • 強いお酒は水や炭酸水で割る

  • 一気飲みを避ける

  • 空腹で飲み続けない

冷たい飲み物で胃が痛くなりやすい方は、常温の水や温かいお茶を選ぶとよいでしょう。

ノンアルコール飲料

飲酒量を減らす目的では、ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルも選択肢になります。「飲む雰囲気」は保ちながら、純アルコール量を減らせるため、翌日の二日酔い対策として現実的です。ただし、糖分が多い製品もあるため、成分表示を確認して選ぶとよいでしょう。

トマトジュース

トマトジュースは、コンビニでも手軽に購入でき、飲み会中のノンアルコール飲料として取り入れやすい選択肢です。

トマトとアルコール代謝の関係を調べた興味深い研究があります。ヒトを対象とした研究では、トマトジュースとアルコールを一緒に摂取した場合、アルコール単独の場合と比べて血中アルコール濃度の上昇が抑えられ、体内からアルコールが消失するまでの時間が短くなったと報告されています。

研究では、血中アルコール濃度の最高値が約3割低くなり、アルコールが体内から消失するまでの時間が約50分短縮したとされています。研究者らは、トマトに含まれる水溶性成分が、アルコール代謝に関わる可能性を考察しています。

もちろん、この研究だけで「トマトジュースを飲めば二日酔いを防げる」と断定することはできませんが、トマトジュースは水分を補給しながら飲酒ペースを落とすためのノンアルコール飲料として、取り入れやすい選択肢のひとつです。

【飲んだ後・翌朝】コンビニで買えるおすすめ飲み物

翌朝の二日酔いでは、脱水、胃腸への刺激、睡眠不足、食事不足などが重なっています。まずは無理に食べず、少量ずつ水分を補給しましょう。

水・麦茶

吐き気が強い時は、一気に飲むとさらに気持ち悪くなることがあります。水や麦茶を少量ずつ、こまめに飲むことが基本です。

  • 常温に近いものを選ぶ

  • 一気飲みを避ける

  • ひと口ずつ、数分おきに飲む

  • 吐き気が強い時は無理に食べない

経口補水液

嘔吐、下痢、大量発汗、強い口渇がある場合は、経口補水液が役立つことがあります。経口補水液は、水分と電解質を補うための飲料です。

ただし、経口補水液は日常的に水代わりに飲むものではありません。ナトリウムを含むため、高血圧、腎臓病、心不全などで塩分・水分制限がある方は、自己判断で多量に飲まず、医師に相談してください。

スポーツドリンク

スポーツドリンクは、飲みやすく、水分・糖分・電解質を補いやすい飲み物です。二日酔いで食事がとれない時には、少量をこまめに飲むことで、だるさの軽減に役立つことがあります。

ただし、糖分が多い製品もあるため、日常的に水代わりに多量に飲むことはおすすめできません。糖尿病や血糖値が高い方は注意が必要です。

味噌汁・スープ

胃が落ち着いてきたら、味噌汁やスープも選択肢になります。水分と塩分を摂りやすく、空腹による気分不快がある時にも取り入れやすい飲み物です。

胃もたれが強い時は、脂っこいスープや辛いスープは避け、具が少なめで温かいものを少量から試しましょう。

果汁飲料・はちみつレモン系飲料

果物やはちみに含まれる「果糖(フルクトース)」とアルコール代謝の関係を調べた研究では、果糖の摂取によってエタノールの消失速度が速くなったとする報告や、はちみつの摂取によって血中アルコールの消失速度が高まったとの報告があります。

一方で、果糖やブドウ糖を摂取しても、二日酔いの症状そのものは改善しなかったとする研究もあります。つまり、糖類がアルコール代謝や一部の代謝変化に影響する可能性はありますが、「果汁飲料やはちみつレモンを飲めば二日酔いが治る」とまでは言えません。

それでも、食事がとれておらず、だるさや空腹感がある場合には、果汁飲料やはちみつレモン系飲料を少量取り入れることは実用的な選択肢です。コンビニでも手軽に購入できるため、水分補給と糖分補給を兼ねたい時に使いやすいでしょう。

ただし、酸味の強い飲み物は、アルコールで胃が荒れている時に胃痛や吐き気を悪化させることがあります。また、果汁飲料や清涼飲料水は糖分が多い製品もあるため、一気に大量に飲むのではなく、胃の状態をみながら少量ずつ飲むことをおすすめします。

二日酔いはなぜ起きる?

二日酔いとは、飲酒後、主に翌日に、頭痛、吐き気、胃もたれ、だるさ、口の渇き、集中力低下などが現れる状態です。「飲みすぎが原因」とわかっていても、なぜこのような症状が起きるのか、医学的にも、二日酔いの仕組みは完全には解明されていません。アセトアルデヒドだけでなく、脱水、胃腸への刺激、睡眠障害、炎症反応、飲み物に含まれる成分などが複合的に関係すると考えられています。

二日酔いの主な原因

原因内容
アセトアルデヒドの影響医学的にも、二日酔いの仕組みは完全には解明されていません。アセトアルデヒドだけでなく、脱水、胃腸への刺激、睡眠障害、炎症反応、飲み物に含まれる成分などが複合的に関係すると考えられています。
脱水・電解質の乱れアルコールには尿を増やす作用があり、口の渇き、頭痛、だるさにつながることがあります。
胃腸への刺激アルコールは胃の粘膜を刺激し、胃痛、胃もたれ、吐き気を起こすことがあります。
睡眠の質の低下飲酒後は眠りが浅くなり、翌日の疲労感につながります。
炎症反応アルコールにより体内でサイトカイン(炎症を起こす物質)が増え、だるさや不快感に関係する可能性があります。
空腹・食事不足空腹で飲酒した場合や食事が少ない場合、だるさや気分不快が出やすくなることがあります。

「アセトアルデヒドだけが原因」と思われがちですが、実際には複数の要因が重なります。そのため、対策も「飲酒量を控える」「水分を補給する」「空腹で飲まない」「胃腸を休める」「睡眠をとる」といった基本が中心になります。

お酒に強い・弱いは遺伝子レベルで決まる?

お酒を飲めるかどうか、顔が赤くなりやすいかどうかは、気合いや慣れだけで決まるものではありません。アルコールを分解する酵素の働きには個人差があり、その一部は遺伝子によって決まっています。

アルコールは体内で、主に以下の流れで分解されます。

  1. アルコールがアセトアルデヒドに分解される

  2. アセトアルデヒドが酢酸に分解される

  3. 最終的に水と二酸化炭素に分解される

この過程に関わる代表的な酵素が、ADH1BとALDH2です。
特にALDH2の働きが弱い方では、アセトアルデヒドが体内にたまりやすく、少量の飲酒でも顔が赤くなる、動悸がする、気分が悪くなる、頭痛が出るといった反応が起こりやすくなります。

お酒を飲むと顔が赤くなる|フラッシャー体質とは?

お酒を飲むと顔が赤くなる方を、一般に「フラッシャー体質」と呼びます。これは、アセトアルデヒドを分解する力が弱い体質と関係します。

アセトアルデヒドは発がん性がある物質とされており、飲酒により体内に生じるアセトアルデヒドを遺伝的に代謝しにくい人では、食道がんリスクが高いことが報告されています。

特に、飲酒と喫煙の両方の習慣がある方では、食道がんリスクがさらに高まることが知られています。国立がん研究センターも、日本人に多い食道扁平上皮がんでは、飲酒・喫煙・アセトアルデヒド代謝に関わる体質が重要であると説明しています。

ただし、「顔が赤くなる=必ず病気になる」という意味ではありません。大切なのは、自分の体質を知り、無理に飲まないこと、飲酒量を控えること、症状やリスクに応じて内視鏡検査などを相談することです。

当院ではアルコール遺伝子検査も行っています

当院では、ご希望の方に、アルコール代謝に関わる遺伝子検査も行っています。
検査では、アルコールやアセトアルデヒドの分解に関わる体質を調べることで、自分がお酒に強いタイプなのか、顔が赤くなりやすいタイプなのか、アセトアルデヒドが体内に残りやすいタイプなのかを知る参考になります。

アルコール遺伝子検査は、二日酔いを完全に予測したり、飲酒の安全量を保証したりする検査ではありません。しかし、自分の体質を知ることで、飲みすぎを避けるきっかけになり、将来の健康リスクを考えた飲酒習慣の見直しに役立ちます。

特に以下のような方は、検査を検討してもよいでしょう。

  • お酒を飲むと顔が赤くなりやすい

  • 少量の飲酒で頭痛・吐き気・動悸が出やすい

  • 二日酔いになりやすい

  • 飲酒習慣がある

  • 喫煙習慣もある

  • 食道がんや胃がんが心配

  • 自分に合った飲酒量の目安を知りたい

検査結果だけで病気の発症を予測できるわけではありません。飲酒量、喫煙、年齢、性別、体重、肝機能、生活習慣などを総合的に考えることが大切です。

日本橋人形町消化器・内視鏡クリニックについて

当クリニックは、消化器疾患の診断と治療を専門としています。二日酔いをはじめとする消化器のトラブルに対応しています。

当クリニックの特徴

  • 消化器専門医による診療

    日本消化器病学会専門医が、丁寧に診察いたします

  • 内視鏡検査が可能

    胃カメラや大腸カメラなど、精密な検査を行うことができます

  • 土曜日・日曜日も診療

    平日お忙しい方も受診しやすい体制を整えています

こんな症状があればご相談ください

  • 飲酒後の胃痛・胃もたれが続く

  • 吐き気・嘔吐が繰り返される

  • みぞおちの痛みや不快感がある

  • 食欲不振が長引いている

  • 黒い便が出た(消化管出血の可能性があります)

お腹の症状でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

よくある質問

二日酔いのときにコーヒーを飲んでも大丈夫ですか?

少量であれば問題ない方もいますが、胃が荒れている時には胃痛や吐き気を悪化させることがあります。飲む場合は、まず水分補給を行い、空腹時を避けて少量にとどめましょう。

飲む前にウコンドリンクを飲めば二日酔いを防げますか?

ウコンやクルクミンを含む飲料・サプリメントについて、二日酔いを確実に予防する効果は、現時点では十分に証明されていません。

また、ウコンを含むサプリメントでは、まれに薬剤性肝障害が報告されています。特に肝臓の病気がある方、薬を内服中の方、健康診断で肝機能異常を指摘された方は、自己判断で継続使用せず医師に相談してください。最も確実な二日酔い予防は、飲酒量を控えることです。

お酒を飲むと顔が赤くなります。アルコール遺伝子検査を受けた方がよいですか?

 お酒を飲むと顔が赤くなる方は、アセトアルデヒドを分解する力が弱い体質の可能性があります。必ず検査が必要というわけではありませんが、自分の体質を知り、飲酒習慣を見直すきっかけとして、アルコール遺伝子検査が参考になることがあります。

特に、飲酒習慣がある方、喫煙習慣もある方、二日酔いになりやすい方、食道がんリスクが気になる方は、医師にご相談ください。検査結果だけで病気の発症を予測できるわけではありませんが、体質に合った飲み方を考える助けになります。

二日酔いの症状がひどいとき、病院に行く目安はありますか?

二日酔いの多くは時間とともに改善します。ただし、次のような症状がある場合は、単なる二日酔いではなく、アルコール急性中毒、脱水、消化管出血、急性胃炎、急性膵炎、肝障害などが隠れている可能性があります。

  • 水分が取れない

  • 嘔吐を繰り返す

  • 意識がぼんやりする、呼びかけへの反応がおかしい

  • 呼吸が遅い、苦しそう

  • けいれんがある

  • 黒色便がある

  • 吐血した、またはコーヒー残渣様の嘔吐がある

  • 強い腹痛がある

  • 皮膚や白目が黄色い

  • 強い脱力やふらつきが続く


特に、意識障害、呼吸がおかしい、けいれん、自力で水分が取れない状態は危険です。すぐに救急要請を検討してください。

二日酔いを早く治す方法はありますか?

残念ながら、二日酔いをすぐに治す方法はありません。アルコールが体から処理され、胃腸や睡眠の乱れが回復するまでには時間が必要です。

できることは、水分を少量ずつ補給する、胃腸に負担の少ないものを摂る、追加で飲酒しない、無理に運転や仕事をしない、しっかり休むことです。

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記事監修

院長 石岡 充彬

院長 石岡 充彬

日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医

2011年秋田大学卒業。2018年より国内随一の内視鏡治療件数を誇るがん研有明病院の内視鏡診療部にて研鑽を積み、2021年同院健診センター・下部消化管内科兼任副医長。都内最大手内視鏡クリニックの院長職を経て、2024年、日本橋人形町消化器・内視鏡クリニック開設。

詳しい経歴や実績については、こちらをご覧ください。

 

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