2026年8月17日
「うんち 緑」と検索される方は「何かの病気ではないか」「病院に行くべきか」と心配されているかもしれません。便の色は、食べ物や胆汁、腸の動き、薬などによって変わるため、緑色になっただけで危険とは限りません。例えば、前日にほうれん草やケールなどを食べていた場合、食事の色が影響している可能性があります。しかし、緑色に加えて水のような下痢、強い腹痛、吐き気、発熱がある場合は、胃腸炎や食中毒などの可能性も考えられます。「うんち 緑」が続く場合は、便の色だけでなく、回数や硬さ、血の有無、体調の変化を確認することが重要です。

医師監修コメント
診療現場では、「昨日、ほうれん草をたくさん食べたのですが大丈夫でしょうか」「下痢と一緒に便が緑になりました」「肝臓が悪いのでしょうか」といった相談をよく受けます。
実際には、緑色便だけで重大な病気が見つかるケースは多くありません。大切なのは色だけを切り取らず、便の形、回数、出血、腹痛、発熱、体重減少、服用中の薬などを合わせて判断することです。
特に、黒いタール状の便、赤い血が混じる便、白っぽい便と黄疸、脱水を伴う激しい下痢は、緑色便とは別の重要なサインとして評価する必要があります。
便が緑色でも大丈夫?まず確認したいポイント
緑色便が一度だけで、食欲や体調に問題がなく、食事などの心当たりがある場合は、慌てず経過を見られることが多いです。
ただし、血便、黒色便、黄疸、強い腹痛、発熱、嘔吐、脱水を伴う場合は受診が必要です。
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前日に緑色の野菜や着色された食べ物を多く摂った
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便が緑色でも形があり、排便回数は普段と同じ
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腹痛、発熱、吐き気、血便がない
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食欲があり、水分も摂れている
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抗生物質、鉄剤、サプリなどを最近開始していない
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白目や皮膚が黄色くなる黄疸がない
緑色だけなら、すぐに危険とは限りません
便の色は毎日まったく同じではありません。食事内容や腸管を通過する速さによって、黄褐色、茶色、濃い茶色、緑がかる色などに変化します。
緑色便が1~2回出ただけで、体調に問題がなく、食事や薬に心当たりがある場合は、次の便まで様子を見られることが少なくありません。
ただし、「緑だから安全」「緑だから病気」と色だけで判断することはできません。便の硬さや回数、ほかの症状を一緒に確認しましょう。
色よりも随伴症状が重要です
以下の症状を伴う場合は、緑色そのものよりも、胃腸炎、消化管出血、肝臓・胆道の病気、脱水などを除外する必要があります。
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血が混じる
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タールのように黒い
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白色または灰白色にな
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強い腹痛が続く
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発熱や繰り返す嘔吐がある
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水分を飲めない
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尿量が減っている
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白目や皮膚が黄色い
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体重減少や貧血症状がある
なぜ便は緑色になる?胆汁と腸の動きの関係
便の色には、肝臓で作られる胆汁と、腸内細菌による胆汁色素の代謝が関係しています。下痢などで便が腸を速く通過すると、通常の褐色になる前の黄緑色が残ることがあります。
| 体内で起こること | 便の色への影響 |
| 肝臓で胆汁が作られる | 胆汁は黄緑色を帯びる |
| 胆汁が小腸へ流れる | 脂肪の消化・吸収を助ける |
| 腸内細菌が胆汁色素を代謝する | 通常の便の褐色に近づく |
| 下痢などで腸管通過が速くなる | 黄緑色の成分が残りやすくなる |
| 食品の色素が混ざる | 緑、青緑、黒緑色に見えることがある |
胆汁とビリルビンが便の色に関係します
胆汁は肝臓で作られ、胆のうなどを経由して小腸へ流れる消化液です。胆汁には、赤血球の成分が分解されてできるビリルビンなどの胆汁色素が含まれています。
腸内に入った胆汁色素は、腸内細菌の作用を受けながら変化し、便の黄褐色から茶色の形成に関係します。胆汁とビリルビンの代謝は複数の段階からなるため、「ビリルビンそのものが緑色」と単純に考えるのは正確ではありません。
下痢では胆汁の色が残りやすくなります
下痢になると、便が大腸を通過する時間が短くなります。その結果、胆汁酸や胆汁色素が通常と異なる状態で排出され、便が黄色や緑色に見えることがあります。
健康な成人を対象にした研究でも、腸管通過時間の変化によって、便の性状、腸内細菌の構成、便中の胆汁酸組成が変化することが報告されています。ただし、便の色だけから腸内細菌や胆汁酸の状態を診断することはできません。
大人の便が緑色になる主な原因
大人の緑色便で多い原因は、緑色の食べ物、下痢による腸管通過の短縮、薬やサプリの影響です。緑色だけで肝臓の病気を示すとは限りません。
| 主な原因 | 具体例 | 判断のポイント |
| 食事の色素 | ほうれん草、ケール、ブロッコリー、青汁、着色料 | 体調がよければ経過観察しやすい |
| 腸の動きが速い | 下痢、胃腸炎、食中毒、ストレス | 腹痛、発熱、嘔吐の有無を確認 |
| 食生活の乱れ | 暴飲暴食、脂肪分の多い食事 | 一時的なら食生活を整える |
| 薬の影響 | 抗生物質、下剤など | 自己判断で中止しない |
| 鉄分を含む製品 | 鉄剤、鉄分サプリ | 黒い便になることが多い |
| 慢性的な胃腸の病気 | 慢性下痢、胆汁酸性下痢など | 長く続く場合は消化器内科へ |
ほうれん草・ケールなどの野菜
ほうれん草、ケール、ブロッコリー、青汁などには緑色の色素が含まれています。一度に多く摂取すると、その色が便に反映されることがあります。
これらの野菜は健康に役立つ食べ物であり、緑色便が出たからといって長期間避ける必要はありません。便の色との関係を確認したい場合は、数日間だけ通常の摂取量に戻し、色が変化するかを観察します。
緑色や青色の食品添加物が使用された菓子、飲料、アイスなどでも、便が緑色に見えることがあります。
下痢・胃腸炎・食中毒
胃腸炎や食中毒などで下痢になると、便が腸を速く通過するため、黄色から緑色の水様便が出ることがあります。
感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどによって嘔吐、下痢、腹痛などが起こる病気です。ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎や食中毒は、健康な大人では軽症で回復することもありますが、乳幼児、高齢者、基礎疾患のある人では重症化する可能性があります。
次の症状がある場合は、食事による便色の変化だけではなく、感染や腸の炎症を考えます。
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水のような下痢を何度も繰り返す
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強い腹痛がある
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発熱がある
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吐き気や嘔吐が続く
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血や粘液が混じる
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同じ食事をした家族にも症状がある
ストレスや暴飲暴食
強いストレス、睡眠不足、暴飲暴食、脂肪分の多い食事などによって、一時的に胃腸の動きが変化することがあります。
ただし、ストレスがあるからといって、すべての症状を「ストレス性」と決めつけることはできません。夜間にも下痢が続く、体重が減る、血が混じる、貧血を指摘されたなどの場合は、ほかの病気がないか評価が必要です。
抗生物質などの薬
抗生物質、つまり抗菌薬を服用すると、腸内細菌の構成が変化し、下痢や便色の変化が起こることがあります。
抗生物質の使用後に水様性下痢が頻回に続く場合は、通常の副作用だけでなく、Clostridioides difficileによる腸炎などの可能性も考慮します。抗菌薬などによる下痢や腸内細菌叢の変化については、厚生労働省の重篤副作用疾患別対応マニュアルでも注意喚起されています。
服用中の薬が原因と思われても、自己判断で中止せず、処方した医師または薬剤師へ相談してください。
鉄剤・鉄分サプリ
貧血の治療に使用する鉄剤や、鉄分を含むサプリでは、便が黒くなることがあります。照明や周囲の色によっては、その黒い便が濃い緑や緑がかる色に見えることもあります。
PMDAが掲載する鉄剤の添付文書にも、服用によって便が黒色になることがあると記載されています。
ただし、鉄剤を飲んでいる人に黒色便が出た場合でも、すべてが薬の影響とは限りません。タール状で粘り気がある、ふらつき、動悸、冷や汗、強い腹痛などを伴う場合は、消化管からの出血を否定する必要があります。
緑・黄色・黒い便の違いと考えられる病気
便が緑色だけであれば食事や腸の動きが原因のことが多い一方、白色・灰白色、タール状の黒色、赤い血便は、緑色便より受診の優先度が高い変化です。
| 便の色・状態 | 主な原因や可能性 | 対応 |
| 緑色 | 食事、下痢、薬、腸管通過の短縮 | ほかの症状がなければ経過観察可能 |
| 黄色い水様便 | 胃腸炎、消化吸収の変化、腸管通過の短縮 | 続く場合は受診 |
| 白色・灰白色 | 胆汁が腸に流れていない可能性 | 早めに受診 |
| 黒いタール状便 | 胃・十二指腸などからの出血の可能性 | 速やかに受診 |
| 鮮血が混じる便 | 肛門、大腸、小腸などからの出血 | 出血量や症状に応じて受診 |
| 暗赤色・赤黒い便 | 消化管出血の可能性 | 早めに受診 |
緑色便だけなら肝臓の病気とは限りません
「緑色の便は肝臓が悪いサインですか」と質問されることがありますが、緑色便だけで肝臓病を示すとは限りません。
肝臓や胆道の病気で胆汁が腸に届きにくくなると、便は緑色よりも、白色、灰白色、粘土のような薄い色になることがあります。白目や皮膚が黄色くなる黄疸、尿が濃くなる、右上腹部が痛む、発熱などを伴う場合は、肝臓、胆のう、胆管の病気を考えて検査します。
黒い便は鉄剤か出血かを確認します
鉄剤による黒色便は珍しくありません。一方、胃や十二指腸などから出血すると、血液が消化され、黒く粘り気のあるタール便になることがあります。
日本消化器内視鏡学会の上部消化管出血に関するガイドラインでは、吐血、黒色便、鮮血便などが消化管出血を疑う症状として挙げられています。
次のような場合は、鉄剤の影響と自己判断せず受診してください。
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コールタールのように黒く粘る
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明らかにいつもと違う強い臭いがある
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立ちくらみ、息切れ、動悸がある
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顔色が悪い
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吐血やコーヒー残渣のような嘔吐物がある
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血液検査で貧血を指摘されている
赤ちゃん・子どもの緑色便
赤ちゃんや子どもの緑色便は、機嫌、哺乳量、尿量、体重増加に問題がなければ、正常範囲のことがあります。ただし、白色・灰白色便、血便、黒色便、激しい下痢や嘔吐は小児科へ相談してください。
| 状態 | 判断の目安 |
| 緑色でも元気でよく飲む | 経過観察できることが多い |
| 尿が普段どおり出ている | 強い脱水の可能性は低い |
| 白色・灰白色便 | 胆道閉鎖症などを除外するため相談 |
| 血が混じる | 小児科を受診 |
| 黒いタール状便 | 速やかに受診 |
| 繰り返す嘔吐・高熱・ぐったり | 早急に受診 |
| 水分が摂れず尿が減っている | 脱水の可能性があり受診 |
緑色は赤ちゃんの便でみられることがあります
赤ちゃんの便は、大人の便より色や硬さの変化が大きく、黄色、黄緑色、緑色、褐色など幅があります。
便が緑色でも、機嫌がよく、母乳やミルクを普段どおり飲み、尿が出ていて、体重が増えている場合は、便の色だけで異常とは判断しません。
一方、便の色をスマートフォンで撮影すると、照明や自動補正によって実際と異なる色に見えることがあります。心配な場合は、自然光に近い環境で確認し、可能であれば便やおむつの写真を小児科医へ見せてください。
白っぽい便は緑色便より重要です
乳児の白色または灰白色の便は、胆汁が腸に流れていない可能性があり、胆道閉鎖症などの病気を見逃さないことが重要です。
厚生労働省は、母子健康手帳に便色カードを掲載し、胆道閉鎖症などの早期発見に活用するよう定めています。白っぽい便や便色カードの異常色に該当する場合は、自己判断で待たず、小児科へ相談してください。
緑色便が出たときの対策
まず食事、薬、便の回数、随伴症状を確認します。体調がよければ無理な食事制限はせず、下痢がある場合は少量ずつ水分を補給してください。薬は自己判断で中止しないことが大切です。
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直近1~2日の食事内容を思い出す
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便の色だけでなく、硬さと回数を記録する
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下痢がある場合は水分を少量ずつ補給する
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発熱、血便、腹痛、吐き気の有無を確認する
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最近始めた薬やサプリを確認する
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異常な便は可能であれば写真を残す
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薬を自己判断で中止しない
食事は極端に制限しない
ほうれん草やブロッコリーなどの野菜が原因と思われる場合でも、絶食したり、野菜を長期間避けたりする必要はありません。
まずは普段どおりのバランスのよい食事に戻し、便色が変化するかを確認します。胃腸炎や下痢がある場合は、脂肪分の多いもの、アルコール、刺激の強い食べ物、暴飲暴食を避け、食べられる範囲で消化しやすい食事を選びます。
食物繊維を急に増やすと、腹痛や下痢が悪化することもあるため、体調に合わせて調整してください。
水分は少量ずつこまめに補給する
下痢や嘔吐があると、水分と電解質が失われます。一度に多く飲むと吐き気が強くなる場合があるため、少量ずつこまめに摂る方法が適しています。 次の症状は脱水の可能性があります。
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強い口の渇き
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尿の回数や量が減る
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立ちくらみ
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強い倦怠感
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脈が速い
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ぼんやりする
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乳幼児で泣いても涙が少ない
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おむつが長時間濡れない
厚生労働省も、下痢が続く場合の口渇、尿量減少、頻脈、血圧低下、意識状態の変化に注意を促しています。
心臓病や腎臓病などで水分制限を受けている人は、一般的な水分摂取量を自己判断で増やさず、主治医へ確認してください。
薬や下痢止めは自己判断で変更しない
抗生物質、便秘薬、鉄剤、鉄分サプリなどを開始した後に便色が変化した場合は、製品名、開始日、服用量を確認します。
処方薬は、便の色だけを理由に中止しないでください。発熱、血便、強い腹痛を伴う下痢では、市販の下痢止めが適さない場合もあります。医師または薬剤師へ相談しましょう。
緑色便で病院を受診する目安
便が緑色というだけで救急受診が必要になることは多くありません。ただし、出血、黄疸、強い腹痛、脱水、意識状態の変化を伴う場合は、速やかな受診が必要です。
| 緊急度 | 症状・状態 | 対応 |
| 緊急性が高い | 大量の血便、黒いタール便、意識がもうろう、失神、激しい腹痛 | 救急要請を含め速やかに受診 |
| 当日中に相談 | 水分が摂れない、繰り返す嘔吐、高熱、尿が極端に少ない | 医療機関へ連絡 |
| 早めに受診 | 下痢が数日続く、抗生物質後の頻回な水様便、黄疸、白色便 | 消化器内科または小児科 |
| 通常診療で相談 | 原因不明の便色変化が繰り返す、体重減少、貧血 | 消化器内科 |
| 経過観察可能 | 食事の心当たりがあり、1~2回だけで体調良好 | 次の便まで観察 |
すぐに受診した方がよい症状
次の症状がある場合は、緑色便の原因を自宅だけで判断せず、早めに医療機関へ相談してください。
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我慢できないほどの腹痛
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大量の血便
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タール状の黒い便
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吐血
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立てないほどのふらつき
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意識がぼんやりする
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水分を飲んでも吐いてしまう
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尿がほとんど出ない
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高熱が続く
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白目や皮膚が黄色くなる
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白色・灰白色の便が出る
特に乳幼児、高齢者、妊娠中の方、免疫を抑える治療中の方、重い基礎疾患がある方では、早めの判断が必要です。
「何日続いたら受診」という絶対的な線引きはありません
緑色便が何日続けば必ず病気という基準はありません。
食事が原因なら、原因となる食品が排出された後に元の色へ戻ることがあります。一方、下痢や腹痛などを伴っていれば、短期間でも受診が必要な場合があります。
次のような場合は、日数にかかわらず消化器内科へご相談ください。
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原因が分からないまま繰り返す
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下痢が改善しない
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夜間にも排便で目が覚める
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体重が減っている
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貧血を指摘された
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血便や黒色便を繰り返す
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家族にも同じ症状が出ている
日本橋人形町消化器・内視鏡クリニックで行う診察・検査

緑色便の診察では、色だけでなく、便の回数、硬さ、食事、薬、発熱、腹痛、血便などを確認します。必要に応じて血液検査、便検査、腹部超音波検査、CT /MRIなどの画像検査(提携施設)、胃カメラ・大腸カメラを検討します。
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症状と経過の問診
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腹部の診察
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血液検査
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便培養検査
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腹部超音波検査
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CT /MRI検査(提携施設)
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胃カメラ
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大腸カメラ
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必要に応じた専門医療機関への紹介
内視鏡検査は全員に必要なわけではありません
緑色便が一度出ただけで、すぐに胃カメラや大腸カメラが必要になるわけではありません。
内視鏡検査を検討するのは、血便、黒色便、貧血、体重減少、慢性的な下痢、便通の変化、炎症性腸疾患が疑われる症状などがある場合です。年齢、既往歴、家族歴、診察結果を踏まえて判断します。
当院では、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医である院長が、便の異常や胃腸症状を診察しています。土曜日も診療し、日曜日は原則として月1回、予約検査を実施しています。最新の診療日程は公式サイトのお知らせや予約画面をご確認ください。
緑色便についてよくある質問
一度だけで、腹痛、発熱、下痢、血便などがなく、緑色の野菜や着色された食品を食べた心当たりがあれば、経過を見られることが多いです。
ただし、体調が悪い、便色の変化が繰り返す、ほかの症状がある場合は受診してください。
胃腸炎の可能性はありますが、便が緑色というだけでは診断できません。
急な腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、家族内での同様の症状などがあれば、感染性胃腸炎や食中毒も考えます。水様便が頻回に続く場合は脱水に注意してください。
緑色便だけで肝臓が悪いとは判断しません。
肝臓や胆道の病気では、白色・灰白色の便、黄疸、濃い尿、皮膚のかゆみ、右上腹部痛などの方が重要なサインです。
鉄剤では、便が黒くなることがあります。その黒色が光の加減で濃い緑色に見える場合もあります。
ただし、タール状の黒色便や、ふらつき、動悸、腹痛などを伴う場合は、消化管出血との区別が必要です。
健康状態に問題がなければ、野菜を長期間控える必要はありません。
ほうれん草、ケール、ブロッコリー、青汁などを通常より多く摂っていた場合は、一時的に普段の量へ戻し、便の色を確認してください。
抗生物質によって腸内細菌のバランスが変わり、下痢が起こる場合があります。
頻回な水様性下痢、発熱、腹痛、血便がある場合は、処方した医療機関へ早めに連絡してください。薬を自己判断で中止したり、市販の下痢止めを追加したりしないようにしましょう。
大人は消化器内科が適しています。赤ちゃんや子どもは小児科を受診してください。
強い出血、意識障害、失神、激しい腹痛などがある場合は、通常の外来を待たず、救急受診を検討します。
まとめ
緑色便の多くは、食事や一時的な下痢などによる便色の変化です。色だけではなく、便の状態、回数、血の有無、腹痛、発熱、黄疸、服薬歴を確認することが重要です。
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緑色の食べ物や食品添加物で便色が変わることがある
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下痢で腸管通過が速くなると緑色になることがある
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抗生物質などの薬が下痢の原因になる場合がある
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鉄剤では黒い便が出ることがある
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緑色便だけで肝臓の病気とは限らない
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白色便と黄疸、黒いタール便、血便は早めに受診する
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大人は消化器内科、子どもは小児科へ相談する
便が緑色になっても、体調がよく食事に心当たりがあれば、慌てる必要のないことが多いです。
一方で、便の色は体からの情報の一つです。下痢が続く、血が混じる、黒い便が出る、腹痛や発熱がある、白目が黄色いなど、「いつもと違う症状」を伴う場合は、便の色だけで自己判断せず医療機関へご相談ください。
参考・出典元
1.厚生労働省「感染性胃腸炎(特にノロウイルス)」(厚生労働省)
2.厚生労働省「感染性胃腸炎」届出基準・臨床的特徴(厚生労働省)
3.厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 重度の下痢」(厚生労働省)
4.厚生労働省「母子健康手帳における便色カードの作成等の要領について」(厚生労働省)
5.日本消化器内視鏡学会「非静脈瘤性上部消化管出血における内視鏡診療ガイドライン 第2版」(日本消化器内視鏡学会)
6.PMDA「クエン酸第一鉄Na錠50mg 添付文書」2026年2月改訂版(PMDA)
7.National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases, “Symptoms & Causes of Biliary Atresia”(NIDDK)
8.Hillman EB, et al. Changing Gastrointestinal Transit Time Alters Microbiome Composition and Bile Acid Metabolism: A Cross-Over Study in Healthy Volunteers. Neurogastroenterology & Motility. 2025.(PubMed)
9.National Library of Medicine, “Physiology, Bilirubin.”(国立バイオテクノロジー情報センター)
【免責事項】
本記事は、一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状が強い場合や判断に迷う場合は、医療機関へご相談ください。